櫻井共和展  -  九州派の意義(過去・現在・未来)

櫻井共和展  -  九州派の意義(過去・現在・未来)

櫻井共和は時代の様式美を描く画家である。1980年代の福岡時代、女と猫を
主要なモチーフにあくまでも明るく、温かい画面を創造。印象派のようでもあり
立体派、野獣派、更に大和絵さえも垣間見せた。評価に飽き足らない彼は東京に
移り、銀座みゆき画廊を拠点に次々と新作を発表。龍になり、黒いチューリップに
なり、終には太い輪郭では支えきらずに具体物が破砕され、点描の世界となった。
それは彼の画論の膨らみがもたらした新世界である。
さすがに九州派を率いた父、孝身の遺児である。

長崎初の今展では初期から近作迄を展示いたします。どうぞご高覧ください。
秋麗の下、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げます。

福岡県筑紫野市生まれ,
アメリカ、フランスを経て、2000年より東京在住
みゆき画廊(東京)、ギャラリーおいし(福岡)、他個展多数
ノーベンバー・ア・ピットリー展(フランス) 他