Gallery EMでは4月13日(土)から4月27日(土)まで、「岩永洋美展 - a piece」を開催いたします。
岩永洋美は長崎市に生まれ、2006年に多摩美術大学造形学科(油画)を卒業以来、東京にて制作活動を続けています。2011年のEMα企画展から2回目となるEM企画としての今展では油彩画とドローイングを併せて約30点をご紹介いたします。
岩永の描く作品は移ろい行く瞬間を美しい色彩を以て表現しながら、トレンドに流されることなく、描かれた大胆な構図の一片一片には、彼女自身の変化と世界観を重ね合わせているように見えます。
また岩永自身も今展の主題について、このように語っています。
「 物事は移り変わっていくものですが、突然の変化が起こっているように見えても
実はゆっくりと絶えず変化しているものです。そしてふとしたときにその
移り変わりの瞬間をはっきりと感じることがあります。そのような感覚が
今回の制作のモチーフとなっています。また、そのような感覚を忘れずにいれば、
一見よくない状況の中でも少しの希望を見いだして少しでも前に進める気がします。」
あまりに多くのことが絶えず起る都会で暮らしながらも、秒速で進む現代社会を少し距離をおいて見つめ、思い違いをしないで自分自身を保ちながら制作を続けている岩永の最新作をご高覧いただければ幸いでございます。